住宅街の中の山小屋

やけくそだけどなげやりじゃない。のんびり流されるままゆらゆら。

2015/02/26 西日本フィルハーモニー交響楽団 第6回定期演奏会 感想

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楽器屋さんで見つけた時、オールフランス音楽に珍しい曲を織り交ぜた意欲的なプログラムが目を引いた楽団。迷ってたけど友達に誘われたので行くことに。

西日本フィルハーモニー交響楽団

という楽団はアマオケだと思っていたんだけど、2010年1月に指揮者の蔵楽幸男さんが関西の若手、中堅奏者を集めてプロオーケストラとして結成した楽団。HP見ると今まではロシア音楽の珍しい曲をやっていたようだけど今回はフランス音楽。

蔵楽幸男さんはモスクワ音楽院で学び、ロジェストヴェンスキー等に師事してロシア各地で客演しているようで過去の選曲の意味も納得。

  • 会場の様子

天満橋にあるドーンセンターホールは初めて。会場に着くとソリスト変更のお知らせのチラシが張ってあった。

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きっと何ヶ月も前から準備していたはずなのにと思うと読んでるだけなのに無念な気持ちに。

結成後まだ数年とはいえお客の入りはかなり寂しい感じでクラシック音楽の集客とは難しいなと思う。すぐ近くのいずみホールでセンチュリーがいずみ定期やってたのもあるけど、恐らくみんな来ないんじゃなくて知らないんじゃないかな。

開演前に携帯電話などの注意の後にイチイチ全曲、作曲家と曲名を読み上げていたけどあれは発表会っぽくなるので止めた方が良いと思う。プロオケでそんな事をしてるの見たこと無い。

ここの楽団は8割くらい女性で舞台にはみんなカラードレスで出てくるので凄く華やか!男性はちょっと埋没気味にw

最初の音が鳴った瞬間からアマオケと間違ってたのが申し訳なくなるような素晴らしい音が出てきたのでビックリ!自分のフォーレの甘ったるくて上品だけど少し現代的というイメージと違う、古典的で旧ソ連的な厳しい引き締まった整った印象を受ける音が出てきた。

指揮者の蔵楽幸男さんは、ほぼ動かなくて最小限の動きで最大限の指示をと考えてるのかな?と思わせるような振り方。モスクワで学んだ方みたいなので空気が引きちぎれるくらいゴリゴリ音量出していくのかと思いきや全然そうではなくて強い音より弱音にこだわって繊細で綺麗な音を計算し尽くして配置していくような感じがした。

オケもバランスが取れていて一曲聴いただけで今日は来て良かったと思わせてくれた。曲自体がそうなのもあるけど金管がバリバリ上の方から聞こえることなく全体と馴染んでいて木管が良く聞こえて、弦が強奏してないのによく音が飛んでくるのでホントビックリ。

クラリネットパートは1stの水口裕子さんと言う方で初めて聴いたんだけど、とてもフランス的な音で表情豊かで色々な表現を出してくれるので凄く面白い。昔のフランスオケにいるクラリネットパートのような軽妙でおしゃれな感じ。

2ndの吉本沙矢さんは包み込むような優しい音を真っ直ぐ飛ばしてくるので良い意味でよく聞こえたし1stと2ndの音色の対比が喧嘩することなく混じり合ってて綺麗。

  • フォーレ フルートとオーケストラのためのファンタジー

ソリスト変更で大丈夫かな?と思ってたけど代役で演奏した今井亨さん最初の3秒でそんな不安を消し去ってくれた。まとまった細身だけど豊かな音色で自分好みの音がそよ風みたいに優しく流れていった。

オケの弦が優しいのなんの!どんどん引き込まれる。

この曲には自分はかなりうるさい。何枚もCDを持っていてテンポが快速に飛ばす感じよりゆっくり目なのが好きなのでどうかなと思っていた。

振り始めてオーボエの有名な旋律に来た瞬間に、好みのテンポとわかって思わずニッコリしてうなずいてしまったwクラリネットもよく聞こえるし!

(´-`).。oO(そうだよ!そうだよ!それです!)

プレリュードとリゴードンの最後、クラリネット凄く綺麗だった。

この曲は残念なところが少し会ってオーボエの方、強弱の幅広くて表情豊かで凄く上手いなと思ってたんだけど、やはりオーボエの難曲だからか?だんだんと音程が怪しい感じになってきて最後、姫路城の階段みたいになっていたのとプレリュードの最後の弦の弱音がゆらゆらゆらっ!っとなって締まりの無い感じで終わってしまったので勿体なかった。


Hommage à Mozart - Jacques Ibert - YouTube

この曲は、直前に予習しただけで全然知らなかった。生で聴いてビックリ、予習した音源より桁違いに面白い!フランス音楽なんだけどメリハリ聞いててモーツァルト感もある、「もしもモーツァルトがフランス人だったら」みたいな曲でカエルが一斉に飛び跳ねるような第一主題?で凄くワクワクさせられる。

木管金管が凄く仲良くしてる楽しい曲でクラリネットにもの凄く綺麗なユニゾンの部分があってそこの2本クラリネットの美しい響きに心震えた!

上手いとは思ってたけど、CDになっても何回も聞きたくなるような名演を聴かせてくれるとは恐るべき実力を秘めた西日本フィル!!

ここに来て気づいたんだけど、指揮者が今聴いて欲しい音が明確にしてるようでコレ!次はコレ!その次は~と言う感じで音のリレー見てるような錯覚に。次は誰かな?と想像するのが楽しくなる(・∀・)

  •  ルーセル オーケストラのためのコンセール

 この曲は予習した時に、フランス人作曲家なのにフランスに憧れる日本人が書いたような曲だなぁと。第1楽章は田舎村のお祭り、第2楽章は霧立ち込める夜の森と不気味なお城、第3楽章は魑魅魍魎の踊りという風景が聴いていると目に浮かんできた。

アンコール前の指揮者のトークによるとこの曲はルーセルが軍隊出身なのと時代背景もあって戦争を感じさせる曲だと言っていたので自分の印象は完全に的外れw

聴き直してみれば戦争の要素しか感じないや!!

ホルンが時々「邪魔するで~!ブビボボボ、ブボボボボ」「さいなら~!」って入ってくるのが残念。自然に溶け込むこと出来るホルンパートだったので残念だった。ホルン本当に上手い人はみんな東京行っちゃうもんね・・・。

  • ミヨー オーケストラのためのセレナード

この曲で急に力業感のするゴリゴリの爆演になったのでアレ?今までのは猫被ってたの?っと思ったりw

第1楽章終わりのクラリネットのタカタカタカって所、儚くて美しい。

第2楽章のクラリネットのフレーズめちゃくちゃ美しくて色々と思いのこめられた音に涙出そうになった(;ω;)予習無しだったんだけど初めて聴いてここまで感動するとは!

ティンパニばんばん叩き過ぎな感じもしたけどコレは控えめなティンパニが好きな自分だからイマイチに思ったのかも。ピッチ高めな気もした。(いちゃもん)

  •  アンコール プーランク 2つの行進曲と間奏曲から行進曲「1899」


Poulenc - Deux marches et un intermède - YouTube

聴いた瞬間にめちゃくちゃ鳥肌立った!だってこれベストオブクラシックのテーマ曲!!今まで、今日は何の演奏聴けるかな?って方に集中しすぎてこの曲の題名調べたこと無かったからめっちゃビックリした!

解釈はベストオブクラシックの音源とかなり近くて、いつも聴いてるのと違うっ!ってなることなく自然に楽しく聴けた(・∀・)

アンコールがまた名演で、どこにその余力残してた!!って感じ。コレとイベールのロンドはホントCDであったら買うね!

  • 全体の感想

全曲聴いてて思ったけど、持ってる音は面白い者あるので宣伝上手くしてもっと知って貰えれば集客もっと良くなるんじゃ無いかなーって思う。公式サイトで概要書くとかして演奏家が集まったプロなんです!オーケストラ連盟加盟目指してます!楽団員はこういう人です!みたいなのがわかると、初見でも行ってみようかなってなるんじゃないかな。

イベールは本当に面白かったので開拓してみる良いきっかけ貰った。

大きくなって関西に楽団増えると良いクラシックファンとしては嬉しい。

イベール:作品集 寄港地

イベール:作品集 寄港地

 
ラヴェル:ボレロ

ラヴェル:ボレロ

 

自分のクープランの墓の愛聴盤はコレ。