住宅街の中の山小屋

やけくそだけどなげやりじゃない。のんびり流されるままゆらゆら。

関西フィルハーモニー管弦楽団 第258回定期演奏会 リハーサルと本番 感想

今回は友の会特典のリハーサル見学があるので夜の公演だけどお昼にシンフォニーホールへ。良い時間の電車が無くて早く福島駅に着きすぎたので最近、ホールとの道の途中に出来たモスバーガーで休憩してから行った。

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いつもはホール前の公園に行くと人が居るけど見ての通り誰も居ないみたいだったのでアレ?時間間違えた?って少し心配に。

前回、リハ見学に参加した時はもっと人居たのでおかしいなーっと思ったら今日は特に少ないみたいで数人だった。この日(2014/07/18)は大フィルと京響も公演があったので影響あったと思う。

準備中のホールの人を横目にお客の居ない静かなホールを進む。途中でトイレに行くと空調から音が伝わってくるのかショスタコーヴィチ交響曲第5番の終盤にある穏やかなホルンの旋律が漏れ聞こえてきた。穏やかな部分だったから良いけどトイレで第4楽章冒頭とか激しい部分聴くと出る物も出なくなりそうw

大フィルがフェスティバルホールに移動して公演日被ることが多くなるから困りますねなんて話をしながら一階席後方の通路に。舞台を映すモニターを見ると魔笛を練習する寸前の少しリラックスした感じの団員と指揮者シェレンベルガーが映っていた。

モーツァルトが苦手で魔笛も詳しくないので美しい音楽が流れてるなくらいしか感想が無いw

魔笛が終わるとフルート協奏曲の練習で今回はそれをホールに入って見学。中に入ると本番前に独特のピリッとした空気が伝わってきた。モニター越しとは全然違う生の澄んだ音に背筋が伸びる。

クラリネットの梅本貴子さん吉田悠人さん船隈慶さんが気になるところを練習していて聞き入った。他の楽器も練習していたけど自分の好きな楽器って特別良く聞こえるから不思議。お客が入ってる時と入ってない時じゃ全然響きが違うのも面白かった。人が居ないと、とても澄んだ音に聞こえる。舞台上は、また違って聞こえるだろうからいつか立ってみたい。どうやっても立てそうに無いけどw

少しの間の後に管楽器奏者が退場してソリストのセバスチャン・ジャコーが登場。もの凄く背が高く手足が長い!

木製フルートを使っていてプログラムに使用楽器はパルメノン・フルート(オレイス)と書いてあった。 

オーケストラはチェンバロと弦楽器だけ。出番の無い管楽器奏者は客席で聴いていた。


Pierre Rampal "Flute Concerto D minor" C.P.E.Bach (1. Mov.) - YouTube

シェレンベルガーが棒を振った瞬間にホールが教会に変わったようで神聖な空間に。バロック音楽聴くと教会とか宗教とかそういう物を感じる。

ソリストは芯のある輪郭ハッキリした音というよりは尺八っぽい風の要素を感じさせる優しい音色で完璧な技術があるから何回やっても失敗しないぜ!みたいな自信があるようだった。楽器の音響学的にはフルートの材質は音色に影響しないなんて本に書いてあったりするけど金属製には無い木の温かみみたいなのも感じた。耳が目に騙されてるだけかも知れない。

オケが完璧なアンサンブルでやっぱりプロって凄い!って感じじゃ無くてちょっとよれよれというかふにゃふにゃ曖昧なところがあるのが気になった。4月のデュメイ聴いた時は一糸乱れぬって思ったのでどうしたのかな?って。関西フィル公演多いから練習するのも大変なんだろうなー。

第3楽章の超絶技巧は生で聴くと自然と顔が笑ってしまうくらい凄かった。

外国人指揮者のリハーサルって初めて見たけど通訳とか付かないんだね。遠くてハッキリ聞こえたわけじゃ無いけどシェレンベルガーは英語で会話していた。オケの人もみんな英語出来るみたいでビックリした。留学したり外国人に会う機会多いだろうから必須なのかな。

シェレンベルガーが「やんっぱららっぱ♪」って冒頭の旋律を口ずさんで団員に伝えていたのが今だの頭に残ってるw

最後にオケだけで分奏した時にソリストは客席で休んでたんだけど出番になるところで客席から吹き出したのは、かなり面白かったw 視線はオケに行ってたので「!? フルートの音がする!! あっ客席で吹いてるやん!!w」って感じw

楽しい見学もあっという間でホールの外へ。公演開始まで定期会員のお友達とお話してた。

 

 夜の本番前になると客席が予想以上に埋まっててビックリ。大フィルと京響のファンと関西フィルのファンって意外と被ってないのかも知れない。夏休み入ってるからか若い人多かった。一階席に座ってたから二階後方見えなかったけど8割以上埋まってるように見えた。

魔笛」序曲が始まってやっぱり生演奏は良いなぁー!っと。冒頭は劇が始まるよー!!みんな注目注目!!始まるよー!!って話しかける人が居るみたいで面白い。まさに序の曲!!真ん中の終わったように感じるところは流れるように前へ前へって演奏してたので予習した時に大胆に止める曲なんだと思ってたけどそういう風には感じなかった。

全然聞き込んだりしてないので綺麗な音流れていったなーって印象が強い。勉強します。

魔笛の英語表記がマジックフルートだけど魔笛に比べて凄い現実的というか間抜けな感じがする。魔法の笛とか魔法のフルートとかでもなく魔笛!!とした翻訳者のセンスずば抜けてるなと思う。妖艶で危険な感じ引き締まった格好いい感じがする

フルート協奏曲は見学した後なので、本番の空気感でどう変わるのか楽しみだった。ラフな格好だったソリストも着替えて雰囲気違うイケメンに。

オケの方はリハーサルより良くなっててさすがプロの修正力!って思ったけど、もっと凄い関西フィルたくさん聴いたので少し物足りなかった。あげたらきりが無いけど4月のデュメイとか3月の中央公会堂の公演とか。

ソリストはリハーサルよりかなりパワーアップした凄さで圧倒された!CD流してるんじゃないのって言うくらい完璧で時を忘れてずっと聴いていたくなるくらい美しい音色だった。全然人工的な音じゃ無くて人が演奏していると言うことを忘れさせる。鳥のさえずりとか木が風に揺れる音とかそういう自然音を聞いてるみたいだった。とても耳に優しい音で今まで生で聴いたフルートの中で一番良かった。

アンコールはドビュッシーのシランクス。アンコールにバッハのフルート曲を期待してたのでバッハ違うんかいっ!って心の中で突っ込んでしまったw

知らなかったけどどこかで聴いたことある曲。クラリネットで演奏したのを聴いたのかも。深海に連れて行かれるような落ち着いたひんやりした曲だと思った。フルート奏者必須の曲みたいだけど、これ以上の演奏なかなか聴けないんじゃ無いかな凄かった。

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最後はメインのショスタコーヴィチ交響曲第5番!CDで何度も何度も聞いてるので生演奏で聴けるのは嬉しい。

第1楽章始まった時になんか弦楽器がふにゃふにゃしてるなと感じた。凄く厳しい引き締まった弦楽器を期待してたのでふわっと夢心地な弦にちょっとビックリ。ホルンがモヤッとしてるのも気になった。フルートもなんか揃ってないなシックリきてない。大音量になるところも普段音程なんてわかる耳持ってないのに、んー今の響きで正しいのかな?って思ったり。

クラリネットは梅本さんさすがの音色でウットリ。聴く度に尊敬の念が深まる!

第2楽章はエスクラ大活躍でさすが吉田悠人さんって思う。

夏といえばショスタコ5番でしょう!! : 関西フィルハーモニー管弦楽団のブログ

ブログにエスクラデビューって書いてあったけど完璧だった。ピチカートの優しいところとファゴットが綺麗。

第3楽章は弦楽器が1つになってるというよりパートごとに音が来てる感じがしてハープの音程ずれてるように聞こえた。生で聴くとパートごとに聞こえるように書いてある曲で音程も素晴らしい音楽耳なんて持ってないのでいちゃもんかも知れない。梅本さんの素晴らしい歌いっぷりで美しさに涙出そうになった。

第4楽章はどんなテンポで演奏するのかなーっと思ったけど意外と普通。ブログにテンポ速めと書いてあったけど特に速いとは思わなかった。とにかく荒々しく強引に進んでいく。音量こそ迫力!力強さだ!って感じでバリバリ鳴らすので耳と頭が痛くなってしまった。関西フィルの演奏で耳が痛くなるなんて経験無かったので相当ショックを受けた。確かにそういう曲だけど大音量=迫力って考え方嫌い。とにかく鳴らせば良いんだって感じでよく響いてると言うよりうるさいようになってると思った。音量出すことに力を向けているので音色もかなり荒っぽかった。

藤岡さんからメッセージ(藤岡幸夫オフィシャルファンサイト)2014年4月ショスタコーヴィッチ交響曲第5番の話

↑ここに藤岡さんが最後の華々しい音楽が印象に残っては失敗って書いてあるけどそういう演奏だったと思う。

全体的にフルート二人がかなり揃ってなかったような。別々の方向に向いて吹いてるよう。いちゃもんか。木管凄い良かったのにフルートだけなぜか違和感でいっぱい。

ショスタコーヴィチ悪口書いちゃったんですけど良いところ一杯あったしTwitterとかで調べると他の人は良かった良かったって書いてるので自分の聴き方がおかしかったんだと思う。

生演奏で聴くと、チェロはそういう動きしてたのか、そこでその楽器休んでるんだとか色々発見あって生演奏向けの曲だなーっと思う。生で聴く度に発見がある曲だ。

聴いた後すぐには面白くなかったと思ったけど、ショスタコ第4楽章の耳痛に影響されてただけで書きながら振り返ると魔笛とバッハ良かったので結構良い演奏会だったなー!

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番

 
ショスタコーヴィチ:交響曲選集

ショスタコーヴィチ:交響曲選集

 

 帰りにBMW売ってるビルの裏にあるそば屋さんで胡麻ダレざるそば。おいしかった。関ジャニ村上とか宮根誠司の色紙置いてあった。