第3回梅田クラリネット祭 第1部 第2部 感想
(梅田クラリネット祭 | Facebook より引用)
3月2日にあった梅田クラリネット祭に行ってきた。14時半から20時半までという長時間の演奏会。これだけ聴けて3000円なんだから凄く安い。
第1部最初は総合プロデュースの金山徹さんとスタッフのUMDフェスティバルアンサンブル。スタッフと言ってもみんなクラリネット奏者。
スーダラ節、ティコティコ、My favorite things、雨のちハレルヤ、情熱大陸など全部金山徹さんがクラリネット四重奏に編曲した曲を演奏していた。
凄いラフな感じで演奏を始めるんだけど吹いた瞬間プロの音で息の音しないし凄い揃ってて綺麗。綺麗な音なのに吹いてるのは間抜けな感じのスーダラ節でギャップが面白かった。
金山 徹 (TohruKanayama) on Twitter
金山徹さんTwitterのアイコンだと黒髪なのに実際は金髪のファンキーな格好いいおじさまでビックリした!
司会の吉田佐和子さんは凄い美人だけど話すと関西の面白いお姉さん。めちゃモテクラリネットのデモ演奏で有名な山下拓郎さんもスタッフ。
最初に協奏的二重奏曲第1番(プランツァー)を二人で。
1stの人が凄い上手くてビックリ。2ndの人はかなり緊張してるようだった。初めてこの曲聴いたけど名曲だ!聴く人が知らない曲を良い曲!だと思わせるのって凄い難しいと思うんだけど良い曲!って思う演奏だった。
2曲目はカレイドスコープ。これは5重奏で1曲目とは別の5人が出てきた。
聴いたこと無い曲だと思ってたけど、どこかで聴いたのか半分知っていた。音量がかなり大きくて吹奏楽感がする。慌ただしく物が行き交う近未来風の景色と枯山水の庭園の景色が見える所があって格好いい曲だ。1stに特殊奏法があるみたいで難しい曲なのに凄い。龍谷大学のレベルがどんな物なのかは知らないけど世間の大学生は上手いなー。
(カレイドスコープは万華鏡の事らしい知らなかった覚えた)
3組目は京都芸術大学 カルテットsuave
カール・ベームのクラリネット四重奏とヒケティックの3つのラテンダンス。
3つのラテンダンスは関西フィルのクラリネット奏者、梅本貴子さん吉田悠人さんたちが演奏してるのを聴いたことがある。クラリネット四重奏の中で1番好きかも知れない。
1stの女性がずば抜けて凄かった。伸びやかな音色で演奏に余裕がある感じ。お金取れる演奏する人ってみんな余裕がある。リードの調子が悪かったのかも知れないけど他の人が息の音、キンキンする音と大きいキーノイズがして雑味が多い音で京都芸術大学ならもっと素晴らしい演奏出来るはずなんでちょっと残念。
(この動画の演奏全員プロ奏者だけあって恐ろしいくらい素晴らしい)
第2部、最初は釜山クラリネット四重奏団。
- エレニック組曲 P.イトゥラルデ
- ウラ・イン・アフリカ H.ウィベルニ
- サンバ・ア・ラ・トルコ P.R.ブタール
全部聴いたこと無い曲だ。クラリネット四重奏のCDってあんまり見かけないから知らない曲ばかり。今回色んな曲知ることが出来た。
第3回目にして初の海外からの演奏者らしい。韓国人3人と日本人が1人の四重奏団。
聴いた瞬間、さすが海渡ってくるだけある!って超ハイレベルさを感じさせてくれる音。なんかレベルとか上手い云々って言葉使うの失礼なくらい。語彙力無いからこういう表現になってしまう。コレを聴くと上手かった龍谷大学も京都芸術大学も引き立て役になって霞んでしまった。
2ndのカン・ビョンオクさん(たぶん)の音がめちゃくちゃ特徴的。全体を振り返ってもこういう音してる人は居なかった。甘く落ち着いた広がる音というかキラキラと星が混じってるような音というか上手く表現できないけど聴けば誰かすぐ分かるタイプの音。
他のメンバーも格の違う音をしていてココだけ切り取っても3000円の演奏会成立しちゃう演奏だった。いや3000円じゃ安いかもって思うくらい。
第2部、2組目は最初のUMDの金山さん吉田さんに加えて上堂尚子さんによるクラリネオトリオ
真面目なクラシックの演奏会から一転変わって笑いありの和やかな雰囲気に。
クラリネオはクラリネット風のおもちゃでソレを大まじめにプロ奏者が演奏してみようって言う面白い企画。おそらく世界初でしょうなんて笑いながら言っていたw
音程が酷いなんて話をしていて試しに2人で上と下で音を吹くと会場に笑いが起きるくらいの音程の悪さw
それでも曲を吹くと奏者の腕が良いからちゃんと演奏会になってしまう!アンサンブルコンテストでよく演奏されるらしい真面目な曲ウェントス(石毛里佳)を吹くとさすがの音。クラリネオなのに!
でもやっぱり真面目な曲より少し抜けた曲が合うよねってことで最後にあまちゃんを吹いていた。確かにこういう曲の方が合う!
3組目はToy。最初に演奏したUMDのメンバー山下拓郎さんと近田安葉さんにピアノを加えてメンデルスゾーンの2本クラリネットとピアノのための三重奏曲 第1番とモーツァルトの何かを2本クラリネットに編曲したのを吹いていた。
伴奏用の弾き方なのかも知れないけどピアノが水墨画のようで色があんまり無いところにクラリネットで花を添えるって感じの演奏。綺麗に揃ってて2本クラリネットの魅力が発揮されてた。クラリネットは2本の音が重なったときがとても美しい。
ここまでで約3時間くらい聴いたけどまだ第3部がある凄いボリューム。(たくさんクラリネット聞けて楽しいけど細部忘れる!)
書いてたら夜中になったから第3部は、そのうち書く!
第1部と第2部の間の休憩に急遽?山下拓郎さんがめちゃモテクラリネットのアメイジンググレイスを演奏してくれた。あのデモ演奏の音が生で聞けて感動。優しくて柔らかい音。
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