住宅街の中の山小屋

やけくそだけどなげやりじゃない。のんびり流されるままゆらゆら。

関西フィルハーモニー管弦楽団 第253回定期演奏会 感想

久しぶりのプロオーケストラ。まともに聴くのは11月のデュメイと関西フィルいずみホール公演以来。相愛オーケストラとか大阪音大クラリネットオーケストラ聴いたけどプロは久しぶり。ウィーンワルツ好きじゃ無いので1月は行きたいなって思う演奏会無かった。

福島駅も久しぶりなので歩いてると、踏切超えてすぐの油そば屋さんが2月いっぱい休業って書いてあってビックリ。ホール手前の交差点のコンビニ跡も、まだ新しい店無いまんまだ。あの跡地に美味しい店出来たら繁盛しそうなのに。

ホール目の前の公園入ったらデジカメ忘れたことに気づく。6時前に到着したけどチケット引き替えの列が長くてデュメイ人気を実感。

 ≪第253回定期演奏会≫ 

[日時]2014年2月12日(水) 19:00開演(18:00開場)
[会場]ザ・シンフォニーホール
[出演]指揮:オーギュスタン・デュメイ 
    独奏:成田達輝(ヴァイオリン)
[曲目]ロッシーニ:「セヴィリアの理髪師」序曲
    パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
    ベートーヴェン交響曲第6番「田園」

 席は二階の後ろの前列。いつも二階の時はサイドの席だったのでココは初めて。上からなのでオーケストラの動きがよく見える。

一階席の一番後ろ二階席が覆い被さってる所だけは嫌なので良かった。あそこはモゴモゴした感じに聞こえる。

金管とチェロの首席奏者に本日休演マークがあってちょっとガッカリ。

セビリアの理髪師が始まって、あぁやっぱりオーケストラの生演奏は良いなーっと感慨に浸るwいつもデュメイはわかりやすく強弱つけてくれるけど、その中に意外性があって「おっ!そこでそうするのか!」って思わせてくれる。途中クラリネットのソロで梅本貴子さんの音がいつもと違って直線的な感じがするなー、柔らかくてホール全体を包み込むような音してはったのに何か仕掛け変えたのかなと感じた。

特に思い入れのある曲じゃなかったのでこだわりもなく楽しく聴けて良かった。好きであればあるほど、こだわりも強くなって批判的になってしまう。

二曲目はパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番。ヴァイオリン協奏曲は聴かないタイプの曲なので予習していった。第二楽章でわかりやすい旋律が出てくるのが良いなと思ったけど、苦手なヴァイオリン独奏に好みじゃ無い超絶技巧系の曲って事でイマイチわからず。

凄いのは分かるけどCDだったりプロオケで演奏する人は大体簡単そうというか余裕綽々風に弾いてしまうので当たり前に聞こえてしまう。自分がやってるクラリネットとピアノだと聴いてるだけで凄いなぁと感心してしまうけど、やってない楽器だと難しさの度合いが想像でしか無いからあんまりわからない。

仰々しく演奏が始まるけど管楽器ののどかな旋律に予習では発見できなかったこの曲の良さを発掘。独奏部分の前に全曲終わりました風の切れ目があるのが面白い。超絶技巧の始まり始まり~って事なのかな。

独奏の成田達輝さんはCDみたいに正確に超絶技巧を演奏していく。輪郭ハッキリした芯のある強い音で男性的な演奏スタイルみたいだ。ヴァイオリンの音の系統は知らないけどデュメイと同じ系統の音だと思った。

11月のいずみホール公演で聴いたエステル・ユーの透明感ある優しい女性的な音と対照的で面白い。色々難しい特殊奏法が出てくるけど左手のピチカートに感動。ギター曲で「アルハンブラ宮殿の思い出」ってトレモロで有名な曲があるけど、アレみたいにいつ弾いてるの!って見てるのにわからない。左手でピチカートして右腕振ってたら楽器の支え不安定になりそうだけど当然そんなことはなく安定した!超絶技巧。クラリネットは土台役が多いみたいだった。

終わった瞬間の大拍手とブラボー凄かったけど、難しすぎて難しさが理解できないや。少しでもヴァイオリンやってればまた印象変わるんだろうなー。

アンコールにパガニーニの24のカプリス。こっちのほうがわかりやすい超絶技巧で個人的に凄い良かった。凄いのが分かるので自然と顔が笑ってしまうw

アンコール2曲あって成田為三の浜辺の歌。上手く聞き取れなかったけど名前が似てるのといつも演奏会の最後に演奏するってお話してた。聴き馴染みのある優しい旋律で超絶技巧で疲れた耳に歌う曲をどうぞっていう心遣いが見えてバランス感覚に優れた人なんだなーっと好感度アップ!

奇想天外な創作料理たくさんお出ししましたが最後は食べ慣れた漬け物をどうぞ!って感じで。

休憩の後はベートーヴェン交響曲第6番「田園」

田園はベートーヴェンの中で一番好き。戦うぞ!苦難を乗り越え勝利!の第5番も良いけど戦う元気が無い今の自分にとって田園ののどかさが丁度良い。クラリネット活躍するしね!

最初の一音アレ?なんかビオラとチェロ早くなかった?とガッカリ。ヴァイオリンが乗り遅れたのかわからなかったけど弦楽器に素人にも分かるズレが。少しホルンも怪しい。

ガッカリ感もクラリネットの旋律が混じった頃には期待感でいっぱい。尻上がりに良くなっていく演奏と機関車の出発のように前に進む音楽で楽しい気分。第一楽章の冒頭で機関車に乗って出発!のどかなヨーロッパの田園風景を汽車の窓から眺めるみたいな風景いつも浮かぶ。(機関車の発明が1804年イギリスで田園の初演が1808年ウィーンだからそのイメージは間違ってると言われればそうかもしれない)でも自分にとっては機関車で田園風景を眺める曲。弦楽器の刻み、動きが車輪の動き見たいだと思いません?

梅本さんは前半と違っていつもの優しい柔らかい音に!帰るときにロビーに居たので少しお話したのだけど前半と後半でリードを変えたらしい。前半のリードは硬い音でほんの少しコントロールしにくかったとか。リード変えただけであんなに音変わるのかとビックリ。もっと大幅に何かを変えたのかなくらいに思っていた。(もちろん前半も素晴らしい音色)

第二楽章も快晴の中、小川で洗濯してる人や元気に飛び回る鳥たちを汽車から眺めてるよう。ずっとクラリネット綺麗なんよねウットリ。カッコウの物まねはクラリネットの専売特許!サンサーンスの動物の謝肉祭にも出てくる。

第三楽章からはノンストップで第五楽章まで。第三楽章は家に集まって楽しそうに踊ってる人が浮かぶ。ここはホルンが目立つ所だけど首席奏者の碓井さんが休演なのが残念。でも目立つ所だけ合ってバッチリ!ホルンの旋律に向かって弦楽器が盛り上がる所でデュメイが盛り上がって譜面台を指揮棒でペチペチ。何度もw

弦楽器の前に進もうとする推進力が心地良い。

いつも胸の高さに譜面台設置してた気がするけど今日は腰くらいだった。自分が二階席に居たせいで視線が変わっただけかな。高さ変えたとしてもペチペチしてたんだけどw

第四楽章は嵐で急いで家に帰る人たちが見える。ティンパニが硬質な音じゃ無くてほんの少しフワッと感があって好みの音だった。ベートーヴェンとか古典派の演奏のティンパニってもの凄いカチコチの音が多いなと思うんだけど今日はそんなこと無くて良かった。古典派の時に石みたいなマレット使ってる人見るけど白いふわふわのマレットだった。触ってないけどね!

第五楽章もエンジン全開で最後まで。

今日はデュメイにしては弦楽器が綺麗じゃ無いなと思ったりもしたんだけど期待しすぎてたのかもしれない。いずみホール公演のチャイコフスキー交響曲第5番の時は軽い過呼吸になるくらい感動した名演って書いたけどそこまでじゃなかった。でも素晴らしい演奏だった。

帰りに本日休演って書いてあったトランペットの白水大介さんロビーで見たけどなんでだ!?パンフレットの思い込みで気づいてなかっただけで急遽吹いてたりしたのかな。

クラリネットの吉田悠人さんとお話したら「あぁクラリネット吹きの!」って感じで覚えててくださってテンションウキウキで帰宅。

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油そば食べようと思ってたのに休業だったから福島駅とホールの中間当たりにあるローソンの角を曲がって少し進んだところにある博多ラーメン屋でラーメン。ゆで加減にバリカタ、カタってあるけど今日やっとその意味が分かった気がする。細麺と硬いゆで加減の組み合わせ美味しい。豚骨細麺ラーメン好まないけど少しわかった。高架下の屋台風かすうどんも美味しいらしいけど胃は一つだけだからまた今度。


クリュイタンス / ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」(1~4楽章) - YouTube

ゆっくりした田園が好きで↑の演奏をほんの少しだけ早くしたような今日のテンポは好みだった。キレより優しさと推進力を重視した感じ凄く良かった。

ベートーヴェン:交響曲第6番

ベートーヴェン:交響曲第6番

 

 こないだクラシック音楽館で聴いたN響ノリントンの田園も良かったな。今日とは性質の違うハリがあって緊張感のある演奏で。 

ベートーヴェン:交響曲第1番&第6番

ベートーヴェン:交響曲第1番&第6番

 

  脳に音楽の注射をしたようで頭に張っていた蜘蛛の巣が綺麗さっぱり。音楽療法ってあるし音楽の力は計り知れない。コレ書いてるの深夜2時だけど今年一番元気なんじゃってくらい。