関西フィルの「第九」特別演奏会を聴くはずだったのに・・・
寒くて元気が無いので変温動物のように布団の中でうずくまっていると3時過ぎに。そろそろ準備しなくてはと色々やって、いつものように6時にシンフォニーホールつけばいいやーなんて思っていた。実際は5時開演なのに!!!
4時過ぎ、頭の蜘蛛の巣が取れないなーっとコーヒーを飲んでいるとシンフォニーホールついたよーなんてツイートが流れてくる。その瞬間半分くらい悟った。やらかしだ!!!
しかし、めちゃくちゃ早めについた人なのかも知れないという望みを持ちつつチラシを見ると5時開演と書いてあるではないか。ホールまで最短でも1時間くらい掛かる。頭を抱えつつフォローの方法を必死に考える。何が最善手なのか!?
モーツァルトの交響曲第9番は聴くことが出来ないけど、頑張っていけばベートーヴェンの第九は聴けるかも知れない。でも無理か!たぶんモーツァルトは短い。上手くいけば休憩時間もあるし聴けるかも?色々考えた。
選択肢は二つ。
- 諦めて家でクラリネットを練習する。(コンサートをすっぽかしたガッカリ感で練習に身が入らない可能性がある。)
- 間に合わないのを承知でシンフォニーホールに向かう。(電車賃と時間の無駄になる可能性がある。)
悩んでるうちに電車の時間が近づいてきた。どうにでもなれー!ってことでホールに向かうことに。いつもは余裕を持って行動するのに今回は遅刻確定での出発。電車で本を読んだりする気にもならず冬至が近づいて薄暗い夕方の車窓を呆然と・・・。暗いから普段からうつろな目が余計に酷い。
5時43分に福島駅到着。今思うとたぶんこれくらいにベートーヴェン始まったんじゃないかな。駅からホールまで今年一番走ったよ!モグラ生活で退化した足が悲鳴を上げる!冷たい空気が肺にスーっと入ってくる感覚で学生時代の冬のマラソンやらサッカーを思い出す。信号運が良くライオンちゃんが見える信号で少し待っただけ。(全力疾走遅くなったなぁと運動不足を後悔)
ホールに着くと後半始まったのでチケット売り場の片付けをしているところだった。声を掛けて中入れてくださいと券を見せる。
息切れしながら「ベートーヴェン始まっちゃいました?」と聴くと今第2楽章ですと受付のお姉さん。間に合わなかったとガッカリしつつもここまで来たら少しでも聴かねばと中に。6人くらいの受付の人の連係プレーでホールの中が見える備え付けのモニターの前に到着。モニター越しに聞こえる梅本さんのクラリネットの音色を聴いて何とも言えない気分に。(綺麗な音色だーこんなに良い物を聞き逃した自分は大馬鹿者だーって)
息が整ってきた頃くらいに第2楽章終了。第3楽章までの一瞬の間にホールに入る。当然座席まで行く時間が無く立ち見。ホールはS席A席売り切れの当日券わずかの通りで9割は埋まっていた。少し聴いただけで飯森範親と関西フィルが素晴らしい演奏してることを察してまたまた自分のアホさが嫌になる。合唱もすんだ綺麗な響きで一番奥の立ち見まで届く大迫力。だけど、全部聴いてないから何も書けないや。
美しい音を聴きながら時間を間違えた失敗が火種になって今年一年何にもしてない。また世間から遅れてしまった。どうしようもないなんて後ろ向きの考え爆発してた。
終演後の拍手をしに来たのかよーなんて思いつつパチパチしてるとだんだん復活してきてまぁ失敗もあるかー年内の違うコンサート行けば立ち直るかなと未来志向に。
綺麗な物見ると泣きたくなる気分。今年センチュリーもすっぽかした・・・。
関西フィルハーモニー管弦楽団 - 大阪市中央公会堂 特別演奏会
少しでも慰めにと中央公会堂のコンサートのチケットを買った。(↑コレ)メンデルスゾーンの交響曲第3番はクラリネットがおいしい曲なんで聴きに行く。コントラバス協奏曲なんて珍しい物も演奏されるみたいだし。
帰りにお菓子貰ったよ。関西フィルサンタのクリスマスプレゼントやね。変なテンションだったので隣に居たホールを撮ろうとしているおっちゃんに「写真撮りますよ!」なんて声かけたりした。おっちゃん喜んでくれたから良かった。
帰り道にあるそば屋さんで暖かいそば食べて家に帰って少し時間あったからクラリネット30分吹いた2013年12月14日。最善手じゃ無かったけど次善手くらいは指せたかな?
Beethoven - Symphony No 9 in D minor, Op 125 - Thielemann - YouTube
たぶん第九聴く度に今日のこと思い出すね!久しぶりに走ったから疲れたよ!

- アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),ペリー(ジャネット),バルツァ(アグネス),コール(ヴィンソン),ダム(ジョゼ・ファン),ウィーン楽友協会合唱団,ベートーヴェン,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2011/09/07
- メディア: CD
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